唾液➖原因療法としてのカリエス処置➖2024.9.19

お口の中は体の中で最も細菌が多い箇所であり、たくさんの細菌たちが人間のようにコミュニケーションをとりながら人間の村や町のように集団を作っています。その集団は人間と同じように環境の変化によってその生態系は大きく変化します。

もし唾液分泌量が減少すると細菌が住む環境が大きく変化するため、お口の中の生態系は劇的に変化します。

以前にもお話しましたが唾液には殺菌・消化・自浄作用などがあり、唾液量が減少する事によりその防御力は減少、または完全に消失してしまいます。過去の唾液に関する投稿はこちら

そうするとお口の中の環境は乱れ、細菌が繁殖し虫歯ができやすい環境になってしまいます。

虫歯を予防し、唾液量の不足に対する治療には

チューインガムやトローチなどで唾液分泌を増加させる方法もあります。(ただしシュガーレスのものにしてください。)

または酸(クエン酸やりんご酢)や甘味(キシリトール)によっても効果はあげられますが、いずれも摂り過ぎには注意しましょう。酸の摂りすぎは歯が溶ける原因になってしまうことがあります。

あとは薬剤による刺激、鍼治療、代用唾液などもあげられますが、”お口が最近乾きやすいなー”と唾液量の減少を感じられる方はまず普段のケアから見直してみてください。

歯磨き粉の成分で泡立ちよくする発泡剤として使用されているラウリル酸Naは唾液の主成分であるムチン(粘膜の潤滑と保護に重要な役割を担っています)を破壊すると言われてるため、ドライマウスやお口の中が乾きやすい方にはオススメしません。

また洗口剤に含まれるアルコールも粘膜面の脱水を起こしムチン層を破壊すると言われています。

ですので、お口の中の乾燥を気にされている方はペーストタイプではなくジェルタイプや液体タイプの歯磨き粉、洗口剤はノンアルコールのものの使用をオススメします。

お口の中の乾燥など気になる方は定期検診の際など気軽にご相談ください。

ご予約はこちら

当医院のHPはこちら

次へ 投稿

返信する

CAPTCHA


045-530-4183 WEB予約